エンジェルストランペット
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エンジェルストランペットの花です。
キダチチョウセンアサガオ属ナス科の属のひとつで、低木または高木です。
学名のカタカナ表記で、ブルグマンシア属と呼ぶこともあります。
園芸名では、エンジェルストランペットと呼ばれることが多いです。
花言葉は、愛敬、偽りの魅力、変装、愛嬌。
かつては近縁のチョウセンアサガオ属に含めていました。
有毒部位は、全草 特に種子、地下茎です。
有毒成分は、ヒヨスチン、ヒヨスチアミンなどのトロパンアルカロイド
視力の低下や幻覚などを招く毒性に注意です。
和名をキダチチョウセンアサガオ、
またはダチュラと呼ばれるこの花は、
下向きに垂れ下がった鮮やかな花が特徴です。
花はオレンジ色や白色、淡紅色など種類があり、
美しいラッパ状の花が印象的です。

寒さには強く、初夏には葉を茂らせて大きな花を
何十個もぶら下げている姿が、住宅地の庭でもよく見られます。
しかしこの植物には「庭師の散瞳」という異名もあり、
視力低下や幻覚などを招く毒性を含んでいます。
傷のある手で触ったり、素手で触るのもやめた方がよいです。
剪定作業等するときは必ず手袋をはめましょう。
エンジェルストランペットは、江戸時代に
日本に渡来して麻酔薬として活用されました。
この植物を摂取した場合、嘔吐やけいれん、
幻覚などの症状が出て、呼吸困難が生じます。
目に入れば一時的な視力障害をもたらします。
庭木として育てている場合は、
子どもやペットが誤食しないように気をつけましょう。

トロパンアルカロイド
トロパンを基本骨格とするアルカロイドの一群です。
コカの葉に含まれるコカイン、エクゴニン、
ナス科植物中に含まれるアトロピン、トロピン、
スコポラミンなど数多くのアルカロイドがあります。
トロピンをケトンに酸化して、ナトリウムアマルガムで
還元すれば、プソイドトロピンを生成します。
これらには麻痺、麻酔、幻覚作用があります。

アルカロイド
アルカロイドとは、窒素原子を含み、ほとんどの場合
塩基性を示す天然由来の有機化合物の総称です。
一部のアルカロイドには中性や弱酸性を示すものもあります。
また、似た構造を有する一部の合成化合物もアルカロイドと呼ばれます。
アルカロイドは、炭素、水素、窒素の他酸素や硫黄、
その他まれに塩素、臭素、リンといった元素を含みます。

私は知らないまま素手で触っていました。
雌しべは、カーテンのような奥に隠れています。
記事を書く際に、危険な子だと知って、青くなりました。
もし見つけても喜んで触らないように!です。
2021年7月5日 神戸市垂水区で撮影しました。
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コメントありがとうございます。
エンジェルストランペットは強い植物ですが、
冬、毎日氷点下になる環境では寒すぎるかもです。
この写真のものは、植えてから40年近く経っているそうですよ。
一つ一つの花は、15cm以上はあります。
迫力があり、見て楽しめる花だと思います。
毒性にさえ気をつければ。
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