トリケラトプス展5
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プロトケラトプスの頭骨です。

幼体から成体の頭骨を展示しています。

シルクロードを渡ってきた人々が、モンゴルのゴビ砂漠でプロトケラトプスの化石を見たことが
神話のグリフォンの元になったと考えられている、と記述されています。
プロトケラトプスとともに生きた肉食恐竜の紹介です。
ヴェロキラプトル Velociraptor

ヴェロキラプトルは白亜紀後期カンバニアンの小型獣脚類恐竜です。
モンゴルのゴビ砂漠では、古くからヴェロキラプトル・モンゴリエンシスが
知られていましたが、近年、別種のヴェロキラプトル・オスモルスカエが
中国の内モンゴルから発見されました。
ヴェロキラプトルは体長約2mで、細長い頭骨、鋭い爪を備えた長い前肢、
後肢の第2指に見られる巨大な鉤爪(かぎづめ)、そしてバランスを保つ
ための細長く硬い尾が特徴的なドロマエオサウルス科の恐竜です。
尺骨(腕の骨のひとつ)には翼羽乳頭(よくうにゅうとう)と呼ばれる
羽毛の付着痕が見つかっており、羽毛が生えていたと推定されます。
2011年には、眼窩(眼球の収まるくぼみ)と強膜輪(眼窩内にある輪状の骨)の
相対的な大きさからヴェロキラプトルは夜行性とする論文が発表されました。
また、嗅球(きゅうきゅう)(嗅覚をつかさどる脳の領域)の調査から、
嗅覚に優れていたことが分かっています。ヴェロキラプトルは、
夜の暗がりの中で敏感な嗅覚を使い、獲物を襲っていたと推測されます。
ドロマエオサウルス科の多くはアジアと北アメリカから見つかっており、
2つの大陸間で複雑な行き来があったと考えられます。(K.T.)
テラトフォネウス Teratophoneus

テラトフォネウスは2011年に発表されたティラノサウルス科の獣脚類恐竜です。
アメリカ・ユタ州の白亜紀後期カンパニアンの地層から
頭部とその他の体骨格が部分的に発見されました。
頭部の複数の特徴から新種と判断されました。
テラトフォネウスは他の多くのティラノサウルス科の種に比べて
頭部が相対的に短く、歯の数も少ないです。発見された個体は、
大腿骨(太ももの骨)の大きさから体重667kg程と推定されます。
これはティラノサウルスの10分の1の重さです。
テラトフォネウスはスタヒエヴェルソルやリスロナックスに近縁とされますが、
その系統的位置の解釈は研究者によって異なっています。


テラトフォネウスを後方から見た様子です。
頭が小さいので、ますます尾が長く見えます。

コアウイラケラトプス、ユタケラトプス、コスモケラトプスの頭骨です。

ナストケラトプス、ディアブロケラトプス、パキリノサウルスの頭骨です。
トリケラトプスから見て、ご先祖様にあたる頭骨がたくさん並んで展示されていました。
それはトリケラトプスのファンにとっては、すばらしい光景でした。
トリケラトプス展の次回の記事は、ケラトプス科の進化について、書く予定です。

幼体から成体の頭骨を展示しています。

シルクロードを渡ってきた人々が、モンゴルのゴビ砂漠でプロトケラトプスの化石を見たことが
神話のグリフォンの元になったと考えられている、と記述されています。
プロトケラトプスとともに生きた肉食恐竜の紹介です。
ヴェロキラプトル Velociraptor

ヴェロキラプトルは白亜紀後期カンバニアンの小型獣脚類恐竜です。
モンゴルのゴビ砂漠では、古くからヴェロキラプトル・モンゴリエンシスが
知られていましたが、近年、別種のヴェロキラプトル・オスモルスカエが
中国の内モンゴルから発見されました。
ヴェロキラプトルは体長約2mで、細長い頭骨、鋭い爪を備えた長い前肢、
後肢の第2指に見られる巨大な鉤爪(かぎづめ)、そしてバランスを保つ
ための細長く硬い尾が特徴的なドロマエオサウルス科の恐竜です。
尺骨(腕の骨のひとつ)には翼羽乳頭(よくうにゅうとう)と呼ばれる
羽毛の付着痕が見つかっており、羽毛が生えていたと推定されます。
2011年には、眼窩(眼球の収まるくぼみ)と強膜輪(眼窩内にある輪状の骨)の
相対的な大きさからヴェロキラプトルは夜行性とする論文が発表されました。
また、嗅球(きゅうきゅう)(嗅覚をつかさどる脳の領域)の調査から、
嗅覚に優れていたことが分かっています。ヴェロキラプトルは、
夜の暗がりの中で敏感な嗅覚を使い、獲物を襲っていたと推測されます。
ドロマエオサウルス科の多くはアジアと北アメリカから見つかっており、
2つの大陸間で複雑な行き来があったと考えられます。(K.T.)
テラトフォネウス Teratophoneus

テラトフォネウスは2011年に発表されたティラノサウルス科の獣脚類恐竜です。
アメリカ・ユタ州の白亜紀後期カンパニアンの地層から
頭部とその他の体骨格が部分的に発見されました。
頭部の複数の特徴から新種と判断されました。
テラトフォネウスは他の多くのティラノサウルス科の種に比べて
頭部が相対的に短く、歯の数も少ないです。発見された個体は、
大腿骨(太ももの骨)の大きさから体重667kg程と推定されます。
これはティラノサウルスの10分の1の重さです。
テラトフォネウスはスタヒエヴェルソルやリスロナックスに近縁とされますが、
その系統的位置の解釈は研究者によって異なっています。


テラトフォネウスを後方から見た様子です。
頭が小さいので、ますます尾が長く見えます。

コアウイラケラトプス、ユタケラトプス、コスモケラトプスの頭骨です。

ナストケラトプス、ディアブロケラトプス、パキリノサウルスの頭骨です。
トリケラトプスから見て、ご先祖様にあたる頭骨がたくさん並んで展示されていました。
それはトリケラトプスのファンにとっては、すばらしい光景でした。
トリケラトプス展の次回の記事は、ケラトプス科の進化について、書く予定です。
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コメントありがとうございました。
頭骨を並べてみると、似ているようで少しずつ違いがあるのがわかります。
トリケラトプスは、角もフリルの大きさも
進化の過程でたどり着いた最終形であり、完成形なのだと思います。
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