トリケラトプス展7
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コスモケラトプスの頭骨です。

スティラコサウルスの頭骨です。

スティラコサウルスの角です。


スティラコサウルスのフリルです。
スティラコサウルス Styracosaurus
スティラコサウルス・アルバ―テンシスは、
三対の長い棘がフリルの後縁から側後方に向かって発達することが
特徴的な体長5m程のセントロサウルス亜科の恐竜です。
成長段階の異なる複数の保存のよい全身骨格、頭骨、
さらにボーンベッドが2つ知られていて、
それぞれの標本を比較することで、
成長に伴って棘が長く発達していく様子がよく分かります。

このフリルの装飾以外は、目や鼻の上の角などほぼすべての特徴が
セントロサウルスと酷似しており、一時期、スティラコサウルスと
セントロサウルスがオスとメスとする仮説が提唱されたことがありました。
しかし、最近の研究によって、スティラコサウルスがダイナソーパーク層上部からのみ、
セントロサウルスが同層下部からのみ発見され、これら2種が同時期に
生息していたわけではないことが分かりました。(K.C.)

セントロサウルス Centrosaurus
セントロサウルス・アペルトゥスは、体長5m程の
セントロサウルス亜科のケラトプス科恐竜です。
トリケラトプスのような目の上の角はあまり発達せず、
代わりに鼻の上の角が長く伸びています。
短いフリルの後縁の中心付近から前方に伸びるバナナのような一対の突起、
さらにそのすぐ外側に短く正中側に湾曲する一対の突起があり、
これらの突起の形状がこの種固有の特徴です。
セントロサウルスは、カナダ・アルバータ州およびサスカチュワン州に分布する
白亜紀後期カンパニアン(約7000万年前)に海岸沿いの低湿地帯で堆積した
ダイナソーパーク層下部から、複数の保存のよい全身骨格や部分骨格、
約20カ所のボーンベッドとして知られています。
すぐ下のオールドマン層からは、コロノサウルス・ブリンクマナイが知られており、
これら2つの地層境界でセントロサウルス亜科の種の入れ替わりが
起きたことが分かっています。
ボーンベッドには、幼体から成体まで異なる
成長段階の個体が数多く含まれています。
セントロサウルスのボーンベッドは、当時の低湿地帯を襲った
勢力の非常に強い台風によって、セントロサウルスの群れがいっせいに溺死して
形成されたのではないかと考えられています。(K.C.)

肝心のトリケラトプス、登場はこれからです。
無理に引っ張ったわけではないのですが、進化の過程を書きたかったのです。
トリケラトプス展の記事は、あと1~2回で終わる予定です。
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