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山梨県人の県民性について

山梨県人●お金に細かく、負けず嫌い。で、権威にはめっぽう弱い?!

●頼りになるのは、やっぱり「お金」…

山梨県へ旅行すると、山の斜面に一面のぶどう棚が広がり、実に牧歌的な雰囲気だ。土地の人も、「まあまあ、遠いところからよく来たんじゃんねぇ」と、穏やかな方言で迎えてくれる。ところが、方言のおっとりとしたイメージとは裏腹に、山梨県人にはしたたかで手ごわいところがある。地元では、負けず嫌いで、金に細かく、執念深い甲州人を「めちゃかもん」と呼ぶ。もともとは、ガメツイ甲州商人を指す言葉だったという。

甲府から見た富士山

甲州商人は、天井のない蚊帳(かや)を言葉巧みに売りさばいたとか、「甲州商人が歩いたあとは、ペンペン草も生えない」といわれるほど、商才に長けていたという。事実、甲州人にはアイデアマンが多く、多くの生まれている。明治初頭に東京や横浜に滲出し、バス・地下鉄などの鉄道事業、電気・ガスなどのエネルギー事業を興した実業家の多くは、山梨県出身者である。

しかし、山梨県といえば、果樹産地で知られる土地でもある。それがどうして、商魂たくましい県民性を育んだのだろうか。これは、甲州の風土を考えてみれば、納得がいく。甲州盆地は夏暑く、冬は寒さが厳しい。盆地は、米作には向かず、少しでも作物がとれるよう工夫しなければ、飢え死にしかねない辺境の地だった。そこで、甲州人はアイデアをふりしぼり、身近で金が稼げないとなると、他県まで商売に出かけていったのだ。山梨県人が金に細かいといわれるのは、「困ったときに頼れるのは金」という意識が強いからかもしれない。

新府城 舞鶴城

●とにかくムダを嫌う「商人気質」

では、現代の山梨県人に、「めちゃかもん」の気風は残っているのだろうか。有名人に当てはめてみると、負けず嫌いという点でいえば、元サッカー選手・中田英寿が挙げられる。努力家ではあるが、無駄な努力は大嫌い。合理的といわれる甲州人の気質をしっかり受け継いでいるように見える。また、「アグネス論争」でバトルをくり広げた、作家の林真理子も思い浮かぶ。甲州の女性は、都会に憧れ、ミーハー的要素や上昇志向が強いという。その点ではドンピシャで当てはまる女性だといえるだろう。

そして山梨県人は金銭感覚もしっかりしている。NHKの県民意識調査では、「生活の心配がないとしても働きたい」と答えた人の割合は全国トップ。それだけなら、「人一倍の働き者」ともいえるわけだが、1人あたりの個人預貯金残高も高い水準を誇っている。山梨県人にいかにガッチリ貯め込むタイプが多いかがわかるデータである。

また、衛星放送加入率は全国45位、100万人あたりの図書館の数は全国トップだったこともあるので、うがった見方をすれば、テレビや本は金を払ってまで見るものではない、テレビは民放で十分、本は図書館で借りるもの、と思っている人が多いのかもしれない。さらに「市町村の政治には満足している」と答える人の割合も全国トップ。行政にあつい信頼を寄せていることがわかる。

●人づきあいにはお金を惜しまない

これらのデータをまとめると、山梨県人には「負けず嫌いで金に細かく、執念深くもあり、そのクセ権威にはめっぽう弱い」ことになる。いささかつきあいづらそうに思えるが、山梨県民にはやさしい側面もある。山梨県は、ボランティア精神に富む土地でもあるのだ。

ボランティア年間行動者率ランキング 山梨県

新府城の石垣

総務省統計局の統計では、山梨県の15歳以上のボランティア年間行動者率は39.1%で、これは滋賀県と並び全国1位である。そういえば、甲州が生んだ戦国武将・武田信玄は、「人は城、人は石垣、人は掘」といったという。たしかに困ったとき、本当に助けとなるのは、お金ではなく人間。困った人に手を差し伸べ、義理人情にあつい気風も、また甲州人の特徴といえるのだ。

県民意識調査でも、「隣近所には信頼できる人が多い」と答えた人の割合は全国1位で、ふだんから地域密着型の人間関係を結んでいることがわかる。交際時間や交際費にかける割合も多く、人づきあいには金を惜しまない。

甲府の街と富士山

ふるさとへの愛着も強い。郷土の英雄・武田信玄をいまも「信玄公」と呼んで尊敬し、地元産のワインをさかんに飲み、郷土料理のほうとうをよく食べる。ワインの消費量は日本一で、山梨県では結婚式だけでなく、葬式や法事でも、地元のワインで献杯する。名産品への愛情も、人一倍強い県民といえそうだ。

写真は、甲府市にて、2014年4月6日に撮影しました。
あなたのお国の品性度がわかる本 県民の品格 河出書房新社より
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Comments







非公開コメント
No Subject
へ~~~~ お金に細かいという事を聞くと ケチなのかな ってイメージを持ちますが、 そうではなく無駄が嫌いっていう事なんですね
素晴らしい ^^

僕は ・・・・・
う~~~~ん 飲んで食って、 エンゲル係数ありえないくらい高い生活してますから・・・・
でも 無駄は嫌いなんですよね ← 好きな人いないですね wwww

  駐在おやじ
2021-09-15-12:17 駐在おやじ
[ 返信 ]
らいとNGC7000
No Subject
駐在おやじさんへ
コメントありがとうございました。
お金には堅実で、人付き合いも良く、奉仕する気持ちはトップクラス!
すべては武田信玄公のおかげです。( ノД`)…
今年は、生誕500年なんですよ。
私も甲府での学生時代、エンゲル係数と学費の割合の高い生活をしておりました。
でもね。おいしい水、憧れの山々に囲まれて山梨での生活は幸せでしたよ。^^
2021-09-15-14:45 らいとNGC7000
[ 返信 * 編集 ]
No Subject
山梨県に住んでいた時、賃貸の大家さんがとても優しくしてくれて、会うと声をかけてくれて、深く感謝したのを覚えています。
大家さんはアパートの隣に住んでました。
落ち葉があれば駐車場を履き、雪が降れば雪をかき、親が訪ねてくれば甲州名物(あんぽ柿)を差し入れてくれ、とてもマメで義理堅い人が多いのかなという印象です。
記事を拝読させていただき、困った時に手を差し伸べてくれる、義理人情に厚い根っからの甲州人気質からくるものだったのかなと思います(*^─^*)ニコッ
2021-09-15-15:26 祐希
[ 返信 ]
No Subject
山梨県民の県民性を興味深く読ませていただきました。
「テレビや本は金を払ってまで見るものではない」との発想は、私も共有しております(笑)。
テレビは受像機をつないでいませんので、見ることができません。
図書館で借りた本は熱心に読んでおります。
記事を拝見し、山梨県が一気に身近に感じられました。
ありがとうございました。
2021-09-15-17:00 声なき声
[ 返信 * 編集 ]
らいとNGC7000
No Subject
祐希さんへ
コメントありがとうございました。
大家さんとのほのぼのとした交流・思い出を話して下さってありがとうです。
私のお世話になった大家さんも、面倒見が良いといいますか、
よく気にかけてくれる大家さんでした。
今思えば、もっと色々なお話を聞かせていただけばよかったのにと、
大家さんの方言で話す様子が懐かしいです。
2021-09-15-18:11 らいとNGC7000
[ 返信 * 編集 ]
らいとNGC7000
No Subject
声なき声さんへ
コメントありがとうございました。
私は山梨県に住んでいたことがありますので、
大抵のことはわかります。何でも聞いて下さい。^^
自然に囲まれ、美術館、図書館を愛し、周りに気を配る
すてきな県民性だと思います。
冬はスキーもスケートもできますし、
東京都の隣の県なので、上京するにも不便は感じませんよ。

2021-09-15-18:17 らいとNGC7000
[ 返信 * 編集 ]
こんばんは
価値観
無駄を無くし 財を成す
そんな風に思えました
お金の使い道が違うのでしょうね
2021-09-15-20:23 トマトの夢3
[ 返信 ]
らいとNGC7000
No Subject
トマトの夢3さんへ
コメントありがとうございました。
山梨の人は、無駄なことと本当に必要とすることの違いをよくわかっているのでしょうね。
つい周りの誘惑に流されがちになりますが、気をつけようと思いましたよ。
お金の正しい使い道について。
私も考えます。
2021-09-15-21:49 らいとNGC7000
[ 返信 * 編集 ]
今と昔では違うのかも
母が山梨県人だけど、確かにそう。
子供の頃に、よく言われた事があります。

奢られて当然な大人になるな。
基本は割り勘。無理なら小銭だけでも出す準備をしとくと良い。
それでも奢りたいと言う人には、絶対に感謝の言葉を忘れずに。

金の切れ目が縁の切れ目というより、親しき仲にも礼儀ありな感じ。

借金が返済されなくても、本気で困らない限り催促しないし。
親しい人には出し惜しみもしないし。

母の様子を見る限り、金銭問題と人間関係は上手く棲み分けて、付き合いを大切にしているような気がします。

それに、メチャカモンなどの言葉が生まれた当時は、それすらケチで金にがめつい行為とされた可能性もありますよね。

現代の感覚では、当てはまらない部分が出てきても無理がないのかも。

閉鎖的なのは、2000年代まで風土病を抱えてたから⋯⋯としか。
(私も子供の頃、散々注意された)
2023-01-20-16:55 山梨生まれ長野育ち
[ 返信 ]