わけあって絶滅しました。展 5
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わけあって絶滅しました。展、中生代の生物の続きです。



ヘリコプリオンは、軟骨魚類の属の一つです。
デボン紀後期に出現し、P-T境界の大絶滅を生き抜きましたが、三畳紀前記に絶滅しました。
その理由が、歯が抜けなくて絶滅したという … ( ノД`)…
上顎には歯がありません。下顎の歯が渦を巻くように成長します。
現生のギンザメの仲間だそうです。

ヘリコプリオン Helicoprion
http://lostzoo.com/animals/001_helicoprion1.html

リードシクティスは、中生代の後期ジュラ紀に生息していました。
体長16メートル、体重40トンもある史上最大の硬骨魚類です。
プランクトンを食べていたと考えられていますが、あまりに巨大化しすぎて絶滅しました。

リードシクティス Leedsichthys
https://kyouryu.info/leedsichthys.php

アロサウルスは、中生代ジュラ紀後期の北アメリカに生息していた大型の肉食獣脚類です。
自分の体重よりも10倍以上重いアパトサウルスなど、草食恐竜を襲って食べていました。
しかし獲物となる草食恐竜の減少と共に、絶滅してしまいました。


アロサウルスの後足の骨格です。

アロサウルスの頭部は大きくて立派ですが、厚みがありません。
スマートな印象を受けます。歯はまるでナイフのようです。
噛む力は、ライオンと同じくらいだったと考えられています。
骨を丸ごと嚙み砕くのではなく、肉をそぎ落として食べていました。


草食恐竜は、この鉤爪でやられると、ひとたまりもなかったのでは?と思わされます。



ステゴサウルスは、中生代ジュラ紀後期に北米大陸に生息していました。
後頭部から尻尾にかけて並んだ骨板と4本のスパイクを持っていることが特徴です。
五角形の骨板が左右交互二列に17枚並んでいます。
当初は防御のための装甲だと考えられていましたが、骨板の内部構造を調べて見ると、
スポンジのようにスカスカで、もろいことがわかりました。
骨板の表面や内部には、血管が通っていたと思われる多数の溝が発見されました。
現在では、骨板は装甲ではなく、体温の調節に役立っていたという説が有力になっています。
絶滅した原因ですが、植生の変化が挙げられています。
やわらかいシダ植物をこよなく愛していたステゴサウルスは、種子植物が固くて食べられなかった。
おとなしく草をはみはみしているだけなのに、何とまあ、かわいそうな。( ノД`)…
人間は、丈夫な歯を持っていることに感謝しましょう。



ステゴサウルスは、体の大きさ(全長 9メートル)に対して、脳の大きさが小さすぎました。
小さめのニワトリの卵よりも少し軽いくらい(47g)だったと考えられています。
けれど、脳が小さいから馬鹿です、ってそれはどうも納得できないような。
そう思っているのは私だけでしょうか。人間のおごり高ぶりだと感じます。

この一枚は、今年の姫路の恐竜博の時の、ステゴサウルスの展示です。

わけあって絶滅しました。展は、大阪南港ATCホールで、9月4日(日)まで開催しています。
https://www.ktv.jp/event/wakezetsu/
今日も気をつけて、良い一日をおすごしください。
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コメントありがとうございました。
歯が抜けなくて絶滅 … 抜けたら抜けたで大変です。
結局、どちらに転んでも絶滅 … 。( ノД`)…
くるくる巻いているものは、歯ではなくて、
滑り止めだったかもしれません。(・∀・)
アロサウルスは、お肉が好きだったようなので、
アパトサウルスしか眼中になかったのでしょう。
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