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わけあって絶滅しました。展 8

ティタノボア

ティタノボアは、K-T境界の1000万年ほど後となる約6000万~5800万年前(暁新世)に生息していました。
全長は12~15メートル、体重は1トンを越える重さがありました。
ヘビは変温動物ですから、平均して30℃前後の気温でなければ生きていけませんでした。
暑すぎても、寒くても都合が悪く、絶滅するに至りました。

ティタノボア

復元図は、迫力満点です。

新生代 新第三期

新生代 新第三期 2300万年前~260万年前

現在、世界には、ユーラシア大陸、アフリカ大陸、北アメリカ大陸、南アメリカ大陸など、
6つの大陸があります。これらの大陸は少しずつ移動していますが、新第三期になると、
現在とほぼ同じ位置になりました。南アメリカ大陸から離されて独立した南極大陸は、
冷たい海流に囲まれて冷やされ続けたことで、ぶ厚い氷でおおわれるようになりました。

また、新第三期の終わりには、北アメリカと南アメリカが陸続きになりました。
一方、新第三期はだんだんと寒冷化が進み、乾燥した気候になっていきました。
乾燥した気候では木が育ちにくくなるため、森林は少なくなり、逆に草原が広がっていきます。
そのため草原を移動しながら草を食べるウシのなかまやウマのなかまが増えていきました。

また、新第三期の後半には、チンパンジーとの共通祖先から分かれて、最初の人類が登場します。
やがてアウストラロピテクスなどの初期人類は、少なくなった森林を離れて、草原に進出しました。
その過程で人類は背中をまっすぐのばして立つようになり、手を自由に使えるようになったのです。

新生代 新第三期

デスモスチルス

デスモスチルスは、中新世中期から後期にかけて生息した半海棲の哺乳類です。
体長は1.8~2.5メートルで、大きな頭と頑丈な四肢を持っていました。体重は200㎏と推定されています。
草食性で、円柱を束ねたような形の臼歯(きゅうし)が特徴です。

当初は歯の化石のみでしたが、、岐阜県瑞浪市で最初の頭骨化石が発見され、
後に樺太から全身骨格が発見されました。
また祖先と考えられているアショロアが1976年足寄郡足寄町で見つかり、
2000年に新属新種として記載・命名されました。

デスモスチルスの歯の化石

足寄動物化石博物館
デスモスチルス 7つの不思議
http://www.museum.ashoro.hokkaido.jp/learn/desmo_7.html

デイノテリウム

デイノテリウムは、新生代新第三紀中新世中期から第四紀更新世前期
(約2400万~100万年前)のアジア, ヨーロッパ, アフリカに生息していました。

デイノテリウム属は実に2000万年以上、中新世、鮮新世、更新世という
3つの地質時代にまたがって生き続けましたが、ついに絶滅しました。( ノД`)…
もう少しでこのゾウさんに会えたかもと思うと残念です。

デイノテリウム

ステゴテトラベロドン

ムカシナンバンダイコクコガネ

ムカシナンバンダイコクコガネは体長5センチもある糞虫です。
日本では、ゾウやサイがいなくなったことにより、絶滅しました。
ダイコクコガネは、現在も元気に暮らしています。

ナンバンダイコクコガネの仲間

東南アジアからアフリカに分布するナンバンダイコクコガネは、
瀬かい最大級の糞虫で、ゾウや水牛などの大型哺乳類の糞に集まって、
元気に生息しています。

ならまち糞虫館
https://www.hunchukan.jp/

糞虫の存在は、地球環境において重要だと思うんです。
奈良公園では、約35種もの糞虫に会えるそうです。
せっせと毎日、糞を分解する毎日です。感謝ですよ。

カロバティップス

カロバティップスは、肩高は70㎝。ユーラシアでシノヒップス(Sinohippus)に、
北米でハイポヒップス(Hypohippus)やメガヒップス(Megahippus)に進化しました。
ハイポヒップス自身は、鮮新世初期に絶滅しています。

プリオヒップスは、肩高は1mあります。中新世の末にメリキップスを祖先として現れ、
鮮新世末期にはエクウス属に属する現生ウマ類の系統につながります。
頭骨や歯の発達の程度や足の構造などは、かなり現生のウマに近いです。

ウマの足の指の化石

ウマの足の指の化石です。

ウマの進化

ビカリア

マングローブとは、熱帯・亜熱帯地域の淡水と海水の混ざり合う場所に生育している植物の総称です。
その種類は未確定ながら約110以上あるといわれることもあり、環境条件の違いによって
種類や大きさが異なります。 花や葉、根に特徴がある種類が多く、中には種子が果実の中で
発芽・成長する種類もあります。

ビカリアはマングローブの根元で暮らしていた巻貝ですが、
中新世後期に寒い気候に変わるとマングローブがなくなり、絶滅しました。

ビカリアの暮らすマングローブ

ビカリア

ビカリアの化石の大きさは、殻長10㎝ほどです。
新生代第三紀の始新世から中新世にかけての地層から産出し、示準化石として役立ちます。

後日、続きを書きます。

今日も良い一日をお送りください。
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