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わけあって絶滅しました。展 11

おはようございます。
神戸市西部は、大きく晴れ間が見えています。
天気予報では、曇り、降水確率40%です。

わけあって絶滅しました。展の続きです。
会期末が迫っていますが、blog記事はまだ終わりそうにありません。
後日、最後まで、こつこつと続けます。

シバテリウム

シバテリウムは、新生代鮮新世前期から更新世後期にかけて生息した、大型草食動物です。
脚や首はそれほど長くないため外観の印象は異なりますが、キリン科に属します。
肩高1.7~2.2メートル、全高3メートル、頭骨長7センチ、体重1,250㎏もありました。
しかし、草を食べるライバルたちとの生存競争に負けてしまい、絶滅しました。

シバテリウム

シバテリウム

タカハシホタテ

タカハシホタテは、敵から身を守るために、分厚い殻を持つようになりました。
そのため体が重くて泳ぐことはできませんでした。
5℃から19℃の間でしか生きられなかったため、
水温の上昇、低下についていけず、絶滅したと考えられています。

タカハシホタテ

タカハシホタテ

横から見ると、殻の分厚い様子がよく分かります。

コロンビアマンモス

コロンビアマンモスは、第四期更新世にマンモス属としては最後に現れた種です。
肩までの高さは4メートル、牙の長さは5メートルにもなりました。
100万年近く、地上に生息していましたが、1万数千年前、
人間の狩りによる影響と伝染病が原因で絶滅に至りました。

コロンビアマンモス

コロンビアマンモス

新生代 第四紀・完新世

新生代 第四紀・完新世

時代は、新生代 第四紀・完新世に移っていきます。
約1万年前に氷期が終わり、人類は「新石器時代」に入ります。
石器の技術が上がり、道具が洗練されることにより、
じわじわと他の生物の生息地を奪っていくのでした。

スミロドン

スミロドンは、新生代第四紀更新世(約250万~1万年前)の南北アメリカ大陸に生息していました。
サーベルタイガーの中で最後に現れた属です。体長は、1.9 ~2.1メートル、体高は1~ 1.2メートルありました。
スミロドンは、筋肉ムキムキで力強い生物でしたが、動きが素早くありません。
でかくてのろい動物が絶滅していなくなると、すばしこい動物を捕らえることが
苦手なスミロドンは生きていくことができなくなりました。

スミロドン

スミロドンの頭骨の写真は、迫力がありました。
絶滅してしまうと、二度と会えないので残念です。

ケナガマンモス

ケナガマンモスは、地球の最後の氷河期に9万年近くの間、
北半球を支配していましたが、その後、気候の変化と人間の狩猟によって絶滅しました。 .
寒さには強かったのですが、.えさ(草)が十分に食べられませんでした。

ケナガマンモス

ケナガマンモスの毛です。

ケナガマンモス

マクラウケニア

マクラウケニアは、新生代新第三紀中新世末期から第四紀更新世末期の南アメリカに生息していました。
進化論を唱えたことで有名な、チャールズ・ダーウィンが発見、リチャード・オーウェンが名付けました。
長い鼻を持っていた個性的な動物でしたが、ラクダなど北アメリカ出身の動物たちとの生存競争に敗れて絶滅しました。

マクラウケニア

オオツノジカ

オオツノジカは、30万年前から1万2千年前頃(新生代第四紀中期更新世~更新世末)の
日本列島に生息していた大型のシカです。ヤベオオツノジカとも呼ばれます。
鹿の角は毎年、生え変わるため角に栄養が取られて大変です。
オオツノジカのオスの角は、横幅3メートル、重さ45キログラムにもなり、
大きな負担でした。更新世後期の森林の減少とともにえさ(草)の不足で
十分な栄養が取れなくなり、絶滅しました。

オオツノジカ

オオツノジカは格好良くて立派な姿なのですが、気候変動には勝てなかったのですね。

今日も良い一日をおすごしください。
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Comments







非公開コメント
No Subject
草を食べてたら絶滅してしまったのは悲しいですね
人間も、食料が獲得(自給)できなくて少しずつ滅んでいくのかなぁと
日本も、食料自給率を上げていかないといけませんね
2022-08-30-19:13 祐希
[ 返信 * 編集 ]
No Subject
祐希さんへ

コメントありがとうございました。
えさ(食べ物)がなくなれば、絶滅するのは自明の理だと思います。
人間も人口が増えすぎれば、食料が足らなくなるのは当然のことですよね。
私も食料自給率を上げて備えるべきだと思います。
2022-08-30-20:30 らいとNGC7000
[ 返信 * 編集 ]
こんばんは
角に栄養を取られ…
ビックリ!こんなこともあるのですね
毛も展示られ又スミロドンの頭骨 怖い感じですね
2022-08-30-20:40 トマトの夢3
[ 返信 ]
らいとNGC7000
No Subject
トマトの夢3さんへ

コメントありがとうございました。
現生の鹿も角が大きいですね。
旺盛な食欲は栄養が余分に必要だからかもしれません。
スミロドンは大きい牙を持っていましたが、
動きは素早くなかったようです。
一長一短、色々とありますね。
2022-08-30-22:44 らいとNGC7000
[ 返信 * 編集 ]
らいとNGC7000 さん♪
こんばんは♪

わけあって絶滅しました【11】は草を食べる生きもの同士の生存競争で、中でも興味深かったの【11】に登場する生きもののツノです。生えかわるたびにこんなに立派になっていくため、草の栄養だけでは難しかったのですね。
それにしてもオオツノジカのツノはロマンチックな印象です。
人間の先祖がマンモスを狩り食料にしていたことはアニメでも知っていました。そして伝染病の原因による絶滅理由に驚きました。
さまざまな生きものが生存競争によって居なくなった地球の現在に感慨深いものがあります。
2022-08-30-23:58 Rei*
[ 返信 ]
No Subject
Reiさんへ

コメントありがとうございました。
自ら墓穴を掘る者、生存競争に敗れて消えていく者、
色々な生物、動物が現れましたが、皆、地球上に生きる者達の一員でした。
人類は度を過ぎて他の生物を圧倒し、支配している感があります。
良いことのように思えないのです。
強烈なしっぺ返しを食らう前に、
他の生物と共存する道を探るべきだと思いました。

地球の中で人間同士いがみ合っていては、滅亡の道を辿る気がします。
展示を見ていて気がついたのは、人間は強欲すぎますね。
新しい動物は出てこないのに、人類のせいで数多くの動物が絶滅していく現実。
客観的に見て、一番迷惑な存在になっているかもしれません。
2022-08-31-00:26 らいとNGC7000
[ 返信 * 編集 ]