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わけあって絶滅しました。展 13

おはようございます。
雨は上がりました。神戸市西部は曇り空です。
天気予報では、これから回復する模様です。

囲碁名人戦第二局 井山名人敗れる

( ノД`)… 囲碁名人戦、第二局、井山名人が敗れました。
挑戦者の芝野虎丸九段、あの局面からの勝利すごいですね。
中押し勝ちですから、黒が盤面6目半のコミが出せなかったということです。
白は見事としか言いようがありません。おそれいりました。
七番勝負は一勝一敗のタイになり、面白くなってきました。


わけあって絶滅しました。展の続きです。

ションブルクジカ

ションブルクジカは、鯨偶蹄目シカ科に属するシカの一種で、タイ南西部の湿原地帯に生息していました。
体長は1.8メートル、体高は1.2メートル。体重は170~280㎏もありました。
角は現生のどのシカよりも大きく、枝角(枝分かれした角)も多かったのです。
並の個体でも20本、最大33本もあったといいます。
その角を求めて、人間による狩猟の対象となりました。
また開発による湿原の減少も、ションブルクジカの絶滅の原因になりました。

ションブルクジカ

ションブルクジカ

ユミハシハワイミツスイ

ユミハシハワイミツスイは、長くカーブしたくちばしを持っていました。
これは、フトモモ科の花から蜜を吸うためでしたが、ハワイ諸島へ
人間が移り住んできた影響で花が少なくなり、絶滅しました。
フトモモ科は独特の形状をした花で、ブラシノキなどが知られています。

ハワイミツスイ類
ハワイ諸島にのみ生息する固有群で、32種が記録されていますが、すでに12種が絶滅しています。
移民によって森の開拓が進むと、動植物は絶滅してしまうおそれがあります。

ユミハシハワイミツスイ

ユミハシハワイミツスイは、黄色い綺麗な鳥でした。

ベガスヒョウガエル

ベガスヒョウガエルは、アメリカのネバダ州のラスベガス周辺の水辺に生息していたカエルです。
砂漠の中の数少ないオアシスは彼らの楽園でしたが、カジノの街を建設する人間によって
住み家を追われ、絶滅しました。

トノサマガエル

ベガスヒョウガエルの近縁である、トノサマガエルが飼育・展示されていました。
日本からトノサマガエルがいなくなってしまうことを想像すると寂しいですね。
21世紀、これからは開発優先ではなく、生息地を守ってあげないといけません。

トノサマガエル

二ホンカワウソ

二ホンカワウソは、江戸時代までは日本全国に生息していました。
明治時代になると、毛皮を目当てに積極的に狩られるようになります。
数が減少し、気がついたときには時遅しです。
高度経済成長期に河川が汚染されていたことも原因で絶滅しました。

二ホンカワウソ

イブクロコモリガエル

イブクロコモリガエルは、体長3.6センチの小さなカエルです。
別名 カモノハシガエル ともいいます。
オーストラリア東部のクイーンズランド州に生息していました。
しかし、生息地域が狭いうえに、発見当初から数が少なかったのです。
ダムの建設や森林の伐採が進み、さらに数を減らす中、
人間が持ち込んだカエルツボカビが蔓延し、とうとう絶滅してしまいました。

イブクロコモリガエル

イブクロコモリガエルは絶滅してしまいましたが、
アマゾン川流域にすむ、ピパピパというカエルが、変わった子育てをするというlことで
ボードに解説されています。卵はメスの背中で孵化し、オタマジャクシからカエルになるまで
母親ガエルの背中の皮膚の間で育つそうです。ピパピパは成長すると15センチもの大きさになります。

オレンジヒキガエル

オレンジヒキガエルは、コスタリカ(ティララン山系)に生息していた体長4~5センチのカエルです。
平和に暮らしていましたが、1988年と1989年にかけて、ラニーニャ現象が起き、
その異常気象が原因で、生息地は寒くなり乾燥、雨が降らなくなりました。
カエルですから水たまりがないと生きていけません。
生息範囲が限られていたこともあり、一気に絶滅してしまいました。

オレンジヒキガエル

オレンジヒキガエルが絶滅してしまったことは、とても残念です。
限られた地域に住む固有種は、天変地異に弱いのですね。

ポリネシアマイマイ

ポリネシアマイマイは、フランス領ポリネシアに生息していたカタツムリです。
人間が食用に連れてきたアフリカマイマイとの生存競争に敗れたうえ、
アフリカマイマイを駆除するために連れてこられたヤマヒタチオビ(肉食性のカタツムリ)が
あろうことか、ポリネシアマイマイを食べまくり、60種類もいたポリネシアマイマイは絶滅しました。

ポリネシアマイマイ

南洋の島で、なぜカタツムリを食べようと思ったのか?
現地のカタツムリでは、小さくて満足できなかったのでしょうか?
アフリカマイマイによる生態系の破壊は、現在、世界的な問題になっています。

生物的防除が落とした影(3)タヒチでカタツムリが大量絶滅? - むしのみち
https://naturalist2008.hatenablog.com/entry/20090929/1254175638

今日も元気に、良い一日をおすごしください。
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Comments







非公開コメント
No Subject
ションブルクジカ、今の時代にも生きていたら、
間違いなく、人間の手で、角取で、やっぱり絶滅していたでしょうね(-_-;)
2022-09-07-20:27 ほんなあほな。
[ 返信 ]
らいとNGC7000 さん
こんばんは!
わけあって絶滅しました。展 13は
人間の開発や欲や無責任な行為により犠牲になった生きもの。悲しいですね。
らいとさん仰るように生きものの生息地を守ってあげないと。
日本も山菜採りなどで山に入りクマに襲われる事故が後を絶ちません。
人間はスーパーで買えるのだから命の危険をおかしてまで山へ入って、クマの食べる分まで採ることはないのにと思うんです。
クマも食べるものがないから人のすむところまで下りてきて、人や鶏を襲い、結果は射殺。そのうちクマも絶滅するのでしょう。
2022-09-07-21:37 Rei*
[ 返信 ]
らいとNGC7000
No Subject
ほんなあほな。さんへ

コメントありがとうございました。

人間は自分たちが考えているよりも、愚かな動物ではないでしょうか。
地球上の絶滅した生物は、これまでたくさんいましたが、
ここ100年以内にいなくなった動物たちは、ほぼ人間が滅ぼしたようなものです。

世の中には後から気がついて後悔しても遅いことがたくさんあります。

展示会では、誇張した表現や、ふざけすぎだな、と感じるイラストも
多々ありました。でも、それはこれから先の未来に向けて、考えや行動を
どう変えていけばよいのか、問題提起をしているのだと思いました。
2022-09-07-21:49 らいとNGC7000
[ 返信 * 編集 ]
こんばんは
可哀そうなオレンジヒキガエル
とても辛いお話ですね
2022-09-07-22:15 トマトの夢3
[ 返信 ]
らいとNGC7000
No Subject
Reiさんへ

コメントありがとうございました。
春から初夏、初秋から冬が訪れるまで、熊と遭遇したり
襲われたという事故のニュースを聞きますね。

人間に追いやられた熊はどうやって食べていけばいいのでしょう?
子育ては?厳しい冬に備えて冬眠の支度もしなければなりません。

町の柿の木を切り倒せ!とかひどい話も聞きます。
そこは人間が譲歩しましょうよ、と思います。
人里との間に、逆に熊の餌になる樹木の地帯を作って、
そこで食い止められるよう努力するとか、アイディアはあると思うのです。
2022-09-07-22:25 らいとNGC7000
[ 返信 * 編集 ]
らいとNGC7000
No Subject
トマトの夢3さんへ

コスタリカは生物が多様で調査研究も進んでいません。
外国からの研究者たちが目の色を変えて、乗り込んでいる地域です。
新種の生物を発見して、論文がいくらでも書けるからですよ。
状況がそんなですので、残念ながら絶滅する生物の心配はしていなかったのだと思います。
2022-09-07-22:28 らいとNGC7000
[ 返信 * 編集 ]
No Subject
やはり 人間が入っていったから というのは多いですね ><
人間が それまでの輪を乱しているのは 事実ですよね・・・・・
なかなか 共存というのは 難しいですね

  駐在おやじ
2022-09-08-12:47 駐在おやじ
[ 返信 ]
No Subject
駐在おやじさんへ

コメントありがとうございました。
人間は他の生物・動物に対して遠慮することを知りませんからね。
このままでは絶滅していく動物は増える一方では?と危惧しますよ。
考え方や物の価値観を変えることは難しそうです。
行きつくところまで行って、人間に跳ね返ってくるまで気がつかないかもです。
2022-09-08-17:51 らいとNGC7000
[ 返信 * 編集 ]