わけあって絶滅しました。展 14
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ジャイアントモアは、ニュージーランドに生息していた巨鳥です。
頭頂までの高さは3.6メートルに達し、体重は250キログラムありました。
しかし移住したマオリ族によって乱獲されたことにより絶滅しました。
殺傷する方法が残酷でした。鳥の砂嚢(さのう)に小石を溜める習性と
嘴(くちばし)は熱さを感じない事を利用し、焼いた石を飲みこませたのです。
卵や雛までも根こそぎ捕獲するやり方により、1500年代には絶滅したと推測されています。



ドードーは、マダガスカル沖のモーリシャス島に生息していた鳥です。
人間に対する警戒心が全くなかったため、つかまえられては食べられ、数を急速に減らしました。
1598年に発見されて以降、船員たちの食料として、また入植者たちの乱獲と連れてきた動物
(犬や豚、ネズミなど)によるひなや卵の補色により、1681年に絶滅しました。

のろますぎて絶滅と言っては、ドードーがかわいそうですね。
ドードーは、平和におだやかに暮らしていただけですから。

エピオルニスは、マダガスカル島に生息していた巨大な鳥です。
頭頂までの高さは3~3.4メートル、体重は500~700キログラムありました。
現生のダチョウは、大きい個体で高さ2.5メートル、体重は135キログラムです。
エピオルニスの卵ですが、
これまで発見された最大の卵の大きさは、長さ33センチ、直径24センチあり、
これは、ダチョウの卵(長さ17~18センチ)の2倍近くあります。
エピオルニスの卵の殻の厚さは、3~4㎜、重さは9~10キログラムありました。
これはダチョウの卵の7~8個分、ニワトリの卵の約180個分もあります。
そういう大きな卵を産むことから、人間に狙われて17世紀には絶滅しました。



ステラーカイギュウは、体長8メートル、ジュゴンの仲間です。
北極に近い海で、昆布を食べて平和に暮らしていました。
ところが、海洋探検家が遭難した際に、ステラ―カイギュウは発見され、
そのお肉が美味しいことがばれてしまいます。
ステラ―カイギュウ1頭から、3トンあまりの肉と脂肪を手に入れることができたそうです。
お肉の味は、子牛に似た味と食感をもっていたといいます。
また、皮は靴やベルトに使われたり、ボートを波から守るカバーに利用され、
脂肪は甘いアーモンド・オイルのような味がし、ランプの明かりに用いられ、
という理由で、人間による乱獲が始まりました。
ステラ―カイギュウたちは動作が鈍く、人間に対する警戒心を持ち合わせていませんでした。
仲間が殺されると、それを助けようとするように集まってくる習性があったため、
ますますたやすく狩られ、1発見後わずか27年、1768年に絶滅してしまいました。



次回からは、わけあって生き延びた動物を紹介します。
もうしばらくお付き合いください。
今日も良い一日をおすごしください。
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