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わけあって絶滅しました。展 18

おはようございます。

関西各地のコーヒー店が集まる「ジャパンコーヒーフェスティバル」が、
宝塚市立手塚治虫記念館の横の緑地にて、行われています。
https://www.japancoffeefestival.com/
期間は、11月6日までです。

宝塚コーヒーイベント


わけあって絶滅しました展の続きです。

絶滅しそうで何とか逃れたり、現在、今にも絶滅しそうな動物たちの話です。

ハイギョ 肺魚

ハイギョです。
ハイギョ(肺魚)は、その名のとおり肺をもつ魚で、両生類を生み出した肉鱗類(にくきるい)の生き残りです。
肉鱗類のほとんどは絶滅してしまいましたが、ハイギョは杯で呼吸できる能力をいかして、
普通の魚が暮らせない、乾季になると水が少なくなる川で生き残りました。
ハイギョの中でもアフリカハイギョは、地中にまゆを作ることで、皮膚の乾燥を防ぐように進化しています。

こうしていてよかった
泥パックでお肌のうるおいを保ったのがよかったですね。
と、オチが例えられています。

人間の皮膚においても、乾燥が大敵ですから、一理ありますね。

ハイギョ 肺魚

二ホンウナギ

二ホンウナギです。
二ホンウナギの生態については、完全には解明されていませんがl、かなり詳しく分かってきました。
親魚はグアム島近くのマリアナ海溝付近で産卵、稚魚に育つまでが大変ですが、
日本近郊の潮の流れに乗り、シラスウナギとして捕獲されます。
ウナギに成長するまで養殖していますが、肝心のシラスウナギの数が減少をたどっています。
その理由は、産卵する前のウナギの数が減少しているからだという説が有力です。

二ホンウナギ

二ホンウナギ

ちらっ、と顔を出しているのが二ホンウナギです。

二ホンウナギ

絶滅しそう 助けてください。

カモノハシ

カモノハシは、単孔類という原始的な、ほ乳類です。
肛門・尿管・卵管が、鳥類や爬虫類のように単一の排泄孔に開きます。
分類上の議論がありましたが、乳腺の存在が確かめられてから哺乳類に入れられました。

地上に進出していた単孔類は、カンガルーなどの有袋類との生存競争に敗れ、絶滅してしまいました。
水中を住み家に選んだ、カモノハシは、現在、オーストラリア東部に生息しています。

カモノハシ

ライチョウ

ライチョウです。
北半球北部に分布し、日本の高地に分散している亜種が、二ホンライチョウです。
国の特別天然記念物ですが、絶滅危惧種に指定されています。
ライチョウは寒冷な気候に適した鳥で、二ホンライチョウも1980年代は約3000羽の数がいました。
しかし、生息地の温暖化と共に数を減らし、現在は2000羽を切る数まで減少しています。

信州大学名誉教授 中村浩志氏を中心とした、ライチョウを救い復活させる活動が続けられています。
https://www.inadanikankou.jp/special/page/id=1019

ライチョウ

ライチョウの瞳をみてください。
何としても絶滅を防ぎ、生き続けて欲しいと願います。

ライチョウ

コビトカバ

コビトカバです。
コビトカバは、カバ科コビトカバ属に分類される鯨偶蹄類です。
鯨偶蹄目(くじらぐうていもく)の系統樹には、ラクダ科、イノシシ科、シカ科、カバ科、鯨類がいます。

コビトカバは、森でおとなしく引きこもって暮らしていましたが、
1800年代中期に、アメリカ合衆国の国籍の黒人奴隷に見つかってしまいます。
カバの祖先だ!いや、奇形だ、と論争が続いていましたが、
1913年に生きた個体が捕獲され、存在が正式に認められました。

コビトカバには、何と、神戸どうぶつ王国で会うことができます。
https://www.kobe-oukoku.com/friend/detail/13089/

コビトカバ

日本で飼育されているコビトカバの数は、14頭だそうです。

ムカシトカゲ

ムカシトカゲです。
出現したのは、三畳紀前半、2億5千万年近く前のことです。
人間に見つからずに、ひっそりとニュージーランドの無人島で暮らしていました。
犬やネズミを持ち込まれなかったことが幸いし、現在も生き延びています。

小食で100年以上の寿命があることから、敵さえいなければ、ひっそりと長生きすることができたのだろう。
って、散々な言われようですが、(・∀・;) 少しは尊敬の念はないのですか?と。
鳥にも見つかることなく、大きな魚にもやられないで、現在も元気に孤島に生息しています。

私達が知らないだけで、そこにはドラマチックな、ムカシトカゲ生があったのかもしれません。

ムカシトカゲ

シーラカンス

シーラカンスです。
シーラカンス目は多くの化石種によって存在が知られており、
古生代デボン紀に出現して広く世界の水域に栄えましたが、
約6550万年前(中生代白亜紀末)の大量絶滅(K-Pg境界)を境にほとんど全ての種が絶滅しました。

ところが、1938年に、南アフリカの北東海岸のチャルムナ川沖で、
生きているシーラカンスが発見され、学界や世界をあっと驚かせました。
その後、インド洋コモロ諸島やインドネシアのスラウェシ島近海で
別種のシーラカンスが発見され、「生きている化石」と評価されています。

シーラカンス

シーラカンスの化石です。

シーラカンス

シーラカンス

シーラカンス

シーラカンス

3億5千万年もの間、姿を変えることなく現在も生き続けているシーラカンスでした。
ただ、すごいとしか言いようがありません。

今日も良い一日をおすごしください。
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Comments







非公開コメント
No Subject
神戸動物王国は未体験ですが、希少な動物も見ることができるのですね。
種を絶やさないようにという本能が働くのは、不思議ですがすばらしいことですね。
コーヒー飲み比べも、楽しそうです🎵
2022-11-04-07:47 utokyo318
[ 返信 * 編集 ]
No Subject
生きた化石 シーラカンスですね ^^
カモノハシも絶滅危惧種だったんですね
日本うなぎ グァム辺で産卵するんですか www すでに日本ではない気もしますが ^^

  駐在おやじ
2022-11-04-10:00 駐在おやじ
[ 返信 ]
No Subject
ダイヤモンド社から
「わけあって絶滅しました」今泉忠郎監修 丸山貴史著
という本が出版されていますね。
2022-11-04-14:48 竹林泉水
[ 返信 ]
No Subject
わけあって絶滅しました。シリーズ大好きです
人間もネアンデルタール人のように絶滅した種もあります
現代の人間も未来に「核で絶滅した」とか「環境破壊により絶滅」とか書かれているかも?
見ているのはタコが進化した生物かも?(笑)
2022-11-04-16:08 Ji Bun
[ 返信 * 編集 ]
No Subject
utokyo318さんへ

コメントありがとうございました。
私は花鳥園の時代しか知りません。
神戸どうぶつ王国になってからは、どうでしょうね。
動物園化しているのかな?
コーヒーのイベントは味の分かる人には楽しいでしょうね。
2022-11-04-16:38 らいとNGC7000
[ 返信 * 編集 ]
No Subject
駐在おやじさんへ

コメントありがとうございました。
絶滅危惧種に指定されながらも、か
ろうじて生き延びてきた種族はたくさんありまssね。
もうこれ以上滅んでほしくないです。
二ホンウナギもかなり危ない瀬戸際だと思います。
2022-11-04-16:47 らいとNGC7000
[ 返信 * 編集 ]
No Subject
竹林泉林さんへ

コメントありがとうございました。
著者とイラストレーターは、これまでに
たくさん本を書いていらっしゃるようです。
展示会での発表は総集編といった印象です。
2022-11-04-16:59 らいとNGC7000
[ 返信 * 編集 ]
No Subject
Ji Bunさんへ

コメントありがとうございました。
ネアンデルタール人は滅びはしましたが、その遺伝子の一部を
現生人類が含んでいることを、先日のノーベル賞受賞学者が解明しましたね。
人類が絶滅するときは、地球環境を破壊し
他の生物を巻き込んでしまうおそれがあります。
そうならないように、歯止めをかけないといけないです。
タコが進化した生物が地球を治めるのも面白いですけれどね。
2022-11-04-20:40 らいとNGC7000
[ 返信 * 編集 ]
らいとNGC7000 さん♪
こんばんは!

ハイギョ・ムカシトカゲさん達は、初めて見聞きする生きものです。
生き延びるべくして助かって絶滅しなかったのですね…。中でもシーラカンスは3億5千年前の姿のまま。姿を変えないって本当にすごいですね!
ウナギの稚魚はスペインのポピュラーな料理で、たっぷりのオリーブオイルとニンニクの味付けが美味しいですが日本人のように蒲焼きでは食べないです。
2022-11-04-23:38 Rei*
[ 返信 ]
こんにちは(^▽^)/
夏の北アルプスに行くと、雷鳥が必ず居て、しかもつがい(夫婦?)で居て。
近寄っても逃げないんですよ。
野生のはずなのに、人慣れしてるのか鈍感なのか・・・
絶滅しそうで怖いです。
冬毛の白は見たことが無いんですが、美しいですねe-420
2022-11-05-17:56 みゅう
[ 返信 ]
No Subject
Reiさんへ

コメントありがとうございました。

ムカシトカゲは、私も会場の説明を読んで初めて知りました。
ハイギョは、中国では食べられていると聞いていましたが、
実際によく食べているのはアフリカの人たちのようです。

スペインでもウナギの稚魚を食べるのですか。
ヨーロッパウナギも、二ホンウナギも保護して増やしていく必要がありますね。
うなぎの蒲焼がなくなるのは、寂しいものです。
2022-11-05-18:13 らいとNGC7000
[ 返信 * 編集 ]
No Subject
みゅうさんへ

コメントありがとうございました。

ライチョウは、これまで人間と接することがなかったのでしょうね。
だから逃げることをしない。
温暖化によって生息地を追われているということ。
寒冷の気候でないと適していないというのは、
私は今回の展示を見て初めて知りました。
富士山の山小屋でアルバイトしているとき、
八合目付近でイワヒバリを毎日見かけましたよ。

寒い気候、冷たい地も動物(鳥)には必要なのだと、改めて思いました。
2022-11-05-18:20 らいとNGC7000
[ 返信 * 編集 ]